はじめに
今回は、スノボーの板の保管方法について説明していこうと思います。
皆さんはスノボーの板ってどんな風に保管してますか?
シーズンに入り、スノボーの板を倉庫やケースから取り出してみると…
「昨年買ったばかりなのに、エッジが錆びてる!」
なんて事ありませんか??
今回はそんな悩みを解決できる個人的におすすめな保管方法を紹介しようと思います!
滑り終えたその日にやっておくといいこと
僕は滑りに行った日は、ある程度板を乾かしてから、板の表面やビンディングなど、板全体を水拭きしたあと、乾拭きをしています。
雪は見た目は白くてフワフワしていて綺麗ですが、実は大気中の埃などを含んでいるので、雪が溶け、溶けた水が乾くと表面が結構汚れていたりします。
また、雪が溶けやすい気温の時は、スキー場の雪の中には硫酸アンモニウムという雪を固めるための薬品が含まれています。
この薬品がついたままになっていると、エッジなどの金属が錆び付いてしまいます。
なので、
汚れや薬品を拭き取る事をスノボーから帰ってきたら行うと板を長持ちさせることができます。
シーズンオフに入る前にやるべきこと
今シーズンはもう滑りに行かないから・・・
と、保管する前にやるべきことがあります。
それは、ワックスを板に塗る事です。
板を保管し、次に板を出すのは約1年後です。
1年間の間に、エッジが湿気や空気に触れて錆びつくのを防ぐ事ができます。
滑走ワックスを直接板に塗る
1番手軽にできる方法としては、滑る前に塗るような滑走ワックスを塗る方法です。
事前にスノボーの板のソール(雨季に触れる面)を水拭きや、専用のクリーナーを使って表面の汚れを落とします。
そのあとに、
- スプレー式のものであれば、吹き付けて全体に馴染ませます。
- 固形のワックスであれば、擦り付ける様に直接板に塗っていきます。
どちらのワックスも塗る際には、エッジの部分にもワックスが付着するようにしましょう!
こうするとエッジが保管している間に錆び付きにくくなります^_^
ホットワックスを塗る
スノボーの中級者や上級者の方であれば、ホットワックスという言葉は聞いたことがあると思います。
こちらの方法は専用の道具がいくつか必要になりますが、丁寧に長持ちさせるならこちらの方法が一番おすすめです。
必要な道具はこちら
- クリーナー
- ワックス(ホットワックス用)
- アイロン
- ブロンズブラシ(ブラシが銅でできているブラシ)
- 粗仕上げ用ファイバーテックス(スポンジの固い方の部分みたいなもの)
また、次のシーズンが来た際にはワックスをはがす必要があるので、その場合に以下の道具も必要です。
- ボアブラシ(黒い繊維のブラシ)
- ナイロンブラシ(ナイロン製で白色のブラシ)
- スクレーパー(アクリル板を定規サイズにカットしたもの)
- 仕上げ用ファイバーテックス
ホットワックスとは?
スノーボードのソール(雪と触れる面)に塗ることで、滑走性能が良くなるワックスです。
固形状のワックスをアイロンで溶かし、溶かしたワックスをソール全体に塗り、コーティングするものです。
このホットワックスをシーズンオフに入る前に塗っておき、板のエッジ部分を湿気や空気からしっかり守ることができます。
僕自身もこの方法で毎シーズン保管しています!
こちらの方法は実際の写真を元に説明していきますね(^^)/
滑り終わった板のホットワックスを塗る手順
まず、専用のクリーナーと汚れを拭きとる紙(キッチンペーパーなど)用意します。
専用クリーナーを汚れを拭きとる紙にしみこませます。
専用のクリーナーがない方は、水拭きで拭き、すぐにキッチンペーパーなどで表面に残る細かな水滴を拭きとるようにすれば、問題ないですよ(^_^)
しみこませたら、板のソール(雪が触れる面)を拭いていきます。
専用クリーナーだと、拭いていると揮発して乾いてくるので、汚れを拭きとる紙が乾いてきたらまた染み込ませて拭いていきます。
紙にしみこませる方法でもいいですし、板に直接ポタポタと滴下して拭いていく方法でも、どちらでも大丈夫です。
ふき取ったあとの紙がこちらです。
左がふき取った面、右が未使用の面です。
結構板が汚れていることが分かると思います。
次にこちらのブロンズブラシで、細かなゴミや汚れを取り除きます。
新品の板の場合はこちらの工程は省いてもいいと思います。
写真のように板の向きに沿って、一定方向に向かってブラシで擦っていきます。
擦ると写真のようにブラシの後が縦に残ります。うっすら縞々しているのが分かるかと思います。
ブラシで書きだした細かなゴミや擦った跡が残っているので、こちらを
粗仕上げ用ファイバーテックスできれいにしていきます。
このようにコルクのブロックや何か手に握りやすいブロック状のものに巻き付けて使うと使いやすいですよ!
こちらも縦向きに板の向きに沿って、擦っていきます。
擦り終えるとこのように、ブラシの跡が消え、細かなゴミもなくなり板の表面がテカテカとしてきます。
いよいよワックスを塗る準備ができました!
次に写真のようにアイロンでワックスを溶かして、ポタポタと滴下していくワックスを板にまんべんなく滴下していきます。
ワックスの温度は約90度くらいですが、ワックスを当てたときに煙が出るようであれば温度を少し下げてください。
また、屋外で板が日に当たり、熱くなりやすい環境である場合はワックスが固まるまでに時間が掛かるので、極力日陰などで行う方がいいと思います。
滴下すると、ワックスはそこに固まって付着しているので、板の同じ場所に長くアイロンを置かないようにしつつ、板に付着したワックスをアイロンで溶かしてまんべんなく塗っていきます。
アイロンをぐるぐる「の」の字を書くように回しながら少しずつ溶かすといいと思いますよ
塗り終えた様子がこちらです。
少し塗り方が汚いですが、
このように満遍なく濡れたら、ワックスが固まるまで待ってから、板をケースなどに保管しましょう。
塗り方が汚くても大丈夫です。
シーズンがまた始まるときになったら、スクレーパーでこの表面を削り、ソール面をきれいに磨きます。
なので、この段階では汚くても満遍なく塗れていれば問題ないですよ(^_^)v
以上がホットワックスを塗って保管する方法でした。
さらにこの方法で保管しておくと来シーズンに板を下ろした時に、ホットワックスを塗る手間が省け、
ホットワックスを削り、綺麗に磨くだけで済みます。
そのため、スノボーの板を下ろして滑りに行ける状態にするまでに、慣れている方であれば1時間くらいで完了します^_^
時短にもなるので、この方法が個人的にはおすすめです。
スノボーの板をしまう場所も気をつけましょう
スノボーの板を保管する場所にも気をつけた方が板が長持ちしたりします。
スノボーの板を保管のに最適な場所は日陰で風通しの良い場所です。
また、収納ケースなどに入れておくことで、埃などの汚れから守ることができます。
逆に日当たりが良く、湿気のある場所で保管すると、板自体のの変形などの原因となります。
また、車の中や物置など、夏に高温になる場所は避けた方がいいです。
スノボーの管理で持っておくといい道具
クリーナーと液状タイプのワックスのセット
こちらはアイロンの手間がなく、簡単にワックスがけが可能です。
ホットワックスと他に必要な道具のセット
本格的にホットワックスをやってみたいけれど、
「何を揃えればいいか分からない」
そんな方には、このトライアル用のセットがおすすめです。
アイロンやブラシのサイズは通常タイプよりも小さめですが、こちらでも十分使えます。
僕もこのセットを買って使っていますが、消耗品以外は3シーズン経ちますが使えていますよ!
おわりに
今回は、スノボーの板を長持ちさせる方法について紹介しました。
スプレー式の便利なものがあるのは、自分もここ最近知ったので、一度試してみたいなと感じました(^_^)
お気に入りの板でできるだけ丁寧に長持ちさせたい方は是非試してみてください!
では、また!